渡辺明名人(37)=棋王と合わせ二冠=に斎藤慎太郎八段(28)が挑戦する第80期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)が6日、東京都文京区で開幕する。前期と同じ顔合わせになった今シリーズ。実績十分の第一人者が3連覇を果たすか、若武者が名人を初獲得するか。両者に意気込みを聞いた。
「ふだんと変わらず」 渡辺名人
挑戦者は昨年と同じ斎藤さん。戦ってみて、読みがすごく入っている将棋だと思いました。時間がなくなっても慌てず、乱れない。本筋を追求する、すごくきれいな将棋です。
昨年の名人戦の後、すぐに今期のA級順位戦をやるのは大変だったでしょうが、斎藤さんは出だしから将棋の内容も安定していた。
昨年の七番勝負は4勝1敗でしたが、第4局、第5局はどっちが勝ってもおかしくない内容でした。星一つ違っていたらシーソーゲームになって最終局までいくスコアになっていたかもしれない。勝ったけれども余裕はなかった。
斎藤さんは2日制も初めてだ…
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