漫画の海賊版サイトのデータを配信して出版社の著作権を侵害しているとして、出版大手4社が損害賠償などを求める米国IT企業クラウドフレアは、「コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)」と呼ばれるサービスを提供している。同社は「当社が問題の根源ではない」とコメントしているが、出版社はなぜ訴訟に踏み切るのか。海賊版を読む行為は法的に問題ないのか。
関係者によると、今回、講談社、集英社、小学館、KADOKAWAの出版4社が問題視した海賊版サイトは国内向けでは最大手とみられる。月間3億回のアクセスを誇り、約4千点の漫画作品の画像データを配信している。
CDNの仕組みとは
この海賊版サイトがクラウドフレアと契約し、同社の日本国内にあるサーバーから漫画データが配信されている。サイトには月間3億回のアクセスがあり、「進撃の巨人」「ONE PIECE」などの人気作を含む約4千点の海賊版を配信しているという。
クラウドフレアは、元のサイ…
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- 【視点】
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