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海賊版サイトの漫画、読み手は合法? 違法? 出版大手の危機感とは

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赤田康和
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 漫画の海賊版サイトのデータを配信して出版社の著作権を侵害しているとして、出版大手4社が損害賠償などを求める米国IT企業クラウドフレアは、「コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)」と呼ばれるサービスを提供している。同社は「当社が問題の根源ではない」とコメントしているが、出版社はなぜ訴訟に踏み切るのか。海賊版を読む行為は法的に問題ないのか。

 関係者によると、今回、講談社集英社小学館、KADOKAWAの出版4社が問題視した海賊版サイトは国内向けでは最大手とみられる。月間3億回のアクセスを誇り、約4千点の漫画作品の画像データを配信している。

CDNの仕組みとは

 この海賊版サイトがクラウドフレアと契約し、同社の日本国内にあるサーバーから漫画データが配信されている。サイトには月間3億回のアクセスがあり、「進撃の巨人」「ONE PIECE」などの人気作を含む約4千点の海賊版を配信しているという。

 クラウドフレアは、元のサイ…

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    伊藤大地
    (朝日新聞デジタル編集長)
    2022年1月30日8時55分 投稿
    【視点】

    インターネット上のインフラ提供者は、自社インフラで起こった案件について、責任者たりえるのか。この論点は、近年では誤情報とそれが拡散されるソーシャルメディアにまつわる問題や、有害なネット広告の問題など、インターネットが普及して以来、常に人類が

    …続きを読む