メディア空間考 赤田康和
テレビ会議やオンライン授業といったコロナ下の日常で、肉体が電子空間に押し込められる窮屈さを感じるのは私だけではないだろう。そんな中、電子空間でも閉塞(へいそく)感が消える未来がありえる、と期待させるウェブサイトに出会った。
電子博物館「ASEAN文化遺産デジタルアーカイブ(ACHDA)」。タイ、インドネシア、マレーシア、カンボジア、ミャンマーといった国々の美術品など約300点が公開されている。
なかでも約80点の作品は立体画像をくるくると回して楽しめるのがいい。現物がマレーシアの博物館に収蔵されている純金製のベルトのバックルはハスの花がデザインされ、赤や紫の宝石がちりばめられている。回転させることで色んな角度から鑑賞でき、人間の創造力のすばらしさを実感できた。
ウェブサイトを作ったNTT…
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