デジタル・ダイエット ポテチでドラマ「いっき見」の自由と責任

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奥山晶二郎
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メディア空間考 奥山晶二郎

 オンデマンドが当たり前になり、テレビの前で放送を待つこともなくなった。そんな中で、週に1度の楽しみにしている番組がある。毎週金曜更新のポッドキャスト『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』。爆笑を誘いつつ、現代社会のモヤモヤを鋭くえぐる。

 ポッドキャストだから好きな時にまとめて聴けるのだが、すぐには消化できない濃密な内容だから、週に1回がちょうどいい。あえて情報を抑える。新鮮な感覚だが、これから大事になる姿勢かもしれない。

 先日、情報を食事に例えた「健全な言論プラットフォームに向けて デジタル・ダイエット宣言」が発表された。考えたのは計算社会科学者の鳥海不二夫さんと、憲法学、情報法学が専門の山本龍彦さんだ。

 宣言では、情報の「飽食」や「偏食」が招く課題を「情報的健康(インフォメーション・ヘルス)」という視点で問題提起している。

 気になったのが、「正しい食事(情報)」はあるのか、という問い。宣言の前文に、答えがあった。

 「偏食する自由」

 何が「正しい食事」かは個人…

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