小田原の蒲鉾老舗「丸う」復活 昨秋に自己破産…職人を呼び戻す

村野英一
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 昨秋自己破産した神奈川県小田原市の水産練り食品の老舗「丸う田代」の蒲鉾(かまぼこ)が復活した。職人を呼び戻し「丸う」の商標入り蒲鉾の販売を21日から再開した。年の瀬に常連客らが集う店頭販売に加え、ネット通販にも力を入れ、伝統の味を継承するという。

 「う」を丸で囲う形の商標は、明治初期の創業者田代卯之助の「卯(う)」にちなむ。東銀リアルエステート(東京)が出資した「丸う」(宮本雄太社長)が商標を継承。蒲鉾職人の技も引き継がれ「程よい歯ごたえと魚の自然な甘み」という蒲鉾を仕上げる。

 23日に来店した女性客は「おめでとうございます」と再開を祝う声をかけ、紅白の蒲鉾を買い求めた。同市浜町の店頭で蒲鉾、だて巻き、塩辛を販売する。年内は12月1日に休んだ後、無休の予定。12月上旬からネット通販も始める。(村野英一)

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