「自分の向上心は横に置く」 MVP金丸が島根に感じたやりがい

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聞き手・小俣勇貴
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 今夏、移籍が活発だったBリーグで、最も注目を集めたのは、昨季のMVP、金丸晃輔(32)の決断だった。8季所属したチャンピオンシップ(CS)の常連シーホース三河から、島根スサノオマジックへ。9月30日に開幕する新シーズンに向けて、決断の背景や新天地で思い描くバスケット人生を聞いた。

 ――釣り好きと聞いています。日本海がすぐそばにある島根。移籍の決め手は釣りですか。

 「みなさん、たぶん僕が海釣り派だと思っていると思うんですけど、僕、海釣りしないんですよ。だから釣りで決めたわけではない(笑)」

 ――もうお気に入りのスポットは見つけましたか。

 「いやまだ全然。まだバタバタしていて、落ち着いたようでまだ落ち着いていない感じなんです。まだ時間はかかりそうです」

 ――ブースターに「釣りスポット、教えて下さい」と書いてもいいですか。

 「全然いいっすよ。ちゃんと、バス釣りって書いてくださいね。情報提供、お願いします」

 ――冗談はさておき、島根を選んだ率直な理由を教えてください。

 「僕自身、ちょうど移籍を考えていた時期でした。違ったバスケットをやってみたいという思いが芽生え始めたタイミングで、島根の方から熱心にお誘いいただいた。それが一番大きい理由ですね」

これから先、キャリアは長くない

 ――移籍の思いが強まったきっかけはありますか。

 「三河での8年間、いい意味で自由にやらせてもらっていました。そこが僕には合っていたと思うし、結果にもつながっていた。ただ、毎年対策されるようになって、打開策というか、僕自身の引き出しがなくなりつつありました」

 「そんなとき、『他のチーム…

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    野村周平
    (朝日新聞スポーツ部記者=スポーツ行政)
    2021年9月30日12時0分 投稿
    【視点】

     Bリーグは新しい理事にサッカーFC今治を運営する岡田武史さんを迎えるなどバスケを通じて地方を盛り上げていくことを事業の方向性に明確に掲げています。  島根に移籍した金丸選手は「毎年CSに同じようなチームが出ていてもおもしろみを感じないし

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