「想像するとき、ありますよ」 牧秀悟がまだ知らない、あの光景
井上翔太
横浜DeNAベイスターズ・牧秀悟内野手(23)が、バットでチームを引っ張る。ルーキーながら開幕戦に先発出場。8月の阪神戦では、プロ野球史上初の新人サイクル安打も記録した。活躍が止まらないハマの新星が、シーズンを戦う中で現在の思いを語った。
本拠開幕戦だった3月30日。「3番・一塁」で先発し、一回裏の打席に立つと、聞き覚えのある応援歌が流れた。
牧の前に、この応援歌が使われていたのは、同じく大学を出て1年目から活躍した右打者・村田修一さん(現・巨人野手総合コーチ)。事実を知った牧は、恐縮しているかと思いきや「偉大な方の曲を使っているんだなと。テンションが上がりました」。気持ちは「より頑張らないといけない」方向へと振れた。
佐野恵太からかけられた言葉
新型コロナウイルスの水際対策で、オースティンとソトが合流できなかった開幕当初は、中軸で打線を支えた。初めは「どうすればいいか、分からなかった」。ただ、開幕2戦目にプロ初安打を記録してから、持ち味を発揮するように。春季キャンプでキャプテンの佐野恵太から言われた言葉も、後押しとなった。
「1シーズン、野球をやり続…