手動車いす、フレームや車輪が破損しけが 購入時に注意

野村杏実
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 手動車いすのフレームや車輪などが破損したという相談が2014年4月~今年1月に95件あったとして、国民生活センターは19日、注意を呼びかけた。けがを負ったのは10件で、うち2件が転倒したり壁に衝突したりして1カ月以上の重傷だったという。

 同センターによると、通信販売での購入が目立つ。60代女性は、玄関のスロープで車いすの右前の車輪が脱落し、壁に激突。肋骨(ろっこつ)が折れるなど1カ月以上のけがを負ったという。50代女性は、車いすに座って背もたれにもたれた際に背のパイプが折れ、車いすごと後方に転倒。後頭部と胸を強打し、肋骨にひびが入ったという。

 同センターが3万円未満で販売されている手動車いす6種類の耐久性を調べたところ、3種類がテストの途中でフレームが破断したり、車輪が破損したりした。3種類はいずれも日本産業規格(JIS)や製品安全協会の「SGマーク」を取得していなかった。

 同センターの担当者は、「購入する際はJISやSGマークがある商品を選び、破損や不具合がないか点検してほしい」と話している。(野村杏実)

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