「みえない腰痛」防ぐには 目覚めさせたい奥底の筋肉

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 昨年の夏、ふとした拍子に腰を痛めた。早足で歩けなくなり、階段をあがるときに痛みがはしる。MRIやX線検査では、とくに異常はみつからない。痛み止めで急場をしのいだ。

 それから半年、歩く時の痛みはほぼおさまり、階段の上りも苦にならなくなった。ただ、まだ腰に違和感がある。ぶり返さないために、腰回りを強くしたい。どうしたらいいか。整形外科医で早稲田大スポーツ科学学術院教授の金岡恒治さんに、効果的なトレーニングの方法を聞いてみた。

 もともと腰痛は大きく二つに分けられる。画像で診断がつき、急ぎの手術などが必要になる「みえる腰痛」と、画像だけでは原因がわからない「みえない腰痛」だ。腰の痛みの8割以上は、この「みえない腰痛」に分類される。わたしの腰痛も「みえない」ほうだ。

 とりあえず大事でなかったと、一安心すると、「まずは、どこが痛いのか、なぜ痛いのかを知ることが大切です」と金岡さん。えっ、みえないのでしょ? 「画像ではわからなくても、腰の痛みがおきやすい場所は限られているんです」

 たとえば関節には痛みをおこす可能性がある部位が三つある。

 一つ目は背骨のクッション役…

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