地球に優しく、鳥には厳しい? 風力発電計画が物議
福島慎吾
希少な鳥類が繁殖し、福岡県が鳥獣保護区(特別保護地区)に指定している北九州市若松区の白島(しらしま)近くの洋上で、風力発電の計画が持ち上がっている。風車の回転翼に鳥が衝突する「バードストライク」を懸念する声が、地元の野鳥の会などから上がっている。
計画しているのは、風力発電事業を手がける「グローカル」(広島県呉市)。白島は男島と女島などから成る。計画によると、男島の西側数百メートルから2キロの洋上に、海底に土台を設ける形で、出力6千キロワット級の風車を2基建設する。2枚の翼がある風車の回転直径は141メートル。2021年の着工、22年からの稼働をめざし、環境影響評価(環境アセスメント)の方法をまとめた方法書を提出。方法書は23日まで北九州市役所などで縦覧でき、10日夜には若松区の若松市民会館で住民説明会が予定されている。
この計画に、日本野鳥の会が懸念を示している。
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