福岡)「5億年後の生命体」アーティストの作品が九大に

福島慎吾
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 世界的なコンピューターグラフィックス(CG)アーティストの河口洋一郎さんの作品が、九州大(福岡市西区)に常設展示されることになった。19日に除幕式があり、河口さんは5億年後の生物をイメージした作品を前に、「ぶっとんだ発想で研究してほしい」と後輩にエールを送った。

 河口さんは九州芸術工科大(現・九大)の卒業生。巻き貝に見られるらせん構造などに着目し、プログラムで進化させた生物を造形した作品で知られている。

 伊都キャンパスの椎木講堂に展示される作品「宇宙魚」は、角や触手のようなものを持ち、水中や宇宙空間を遊泳する魚のような未来の生命体をイメージしたという。

 九大は作品の展示のために、インターネット上で資金を募るクラウドファンディングで約420万円の寄付を集めた。除幕式で久保千春総長は「若い人が世界に飛躍するためには刺激が必要で、作品はその一助になる」と話した。(福島慎吾)

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