「焼うどん研究所」に危機感、日当5千円で求む新所長

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吉田啓
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 小倉発祥の「焼きうどん」を通じて、北九州市を元気にする取り組みを続けている市民団体「小倉焼うどん研究所」が新たな所長を募集している。2001年の活動開始以後、竹中康二さん(50)が所長を務めてきたが、時代の変わり目に合わせて世代交代を図ることにした。

 研究所発足のきっかけは、市内のホテルに勤めていたときに宿泊客から受けた質問だった。「北九州らしいものを食べたいんだけれど、何がある?」。小倉牛、合馬のタケノコと高級食材が頭に浮かんだが、気軽に勧めることは出来ない。悩んでいる中で「焼きうどんがあった」と思いついた。

 太平洋戦争が終わった1945(昭和20)年、食糧難の中で焼きそばを作るためのそば玉が手に入らず、干しうどんで代用したのが始まりで、小倉北区の鳥町食道街にある「だるま堂」が発祥の店と言われている。

 その後、各地に広まり、全国で食べられるB級グルメになったが、そうした物語は知られていなかった。「これだ!」と思った竹中さん。所属していた街づくり団体「北九州青年みらい塾」で焼うどん研究所を立ち上げ、イベントを開くことにした。

 デビューは01年。個人や飲…

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