福島)祭り再開、地域に笑顔 「子々孫々まで継承へ」
杉村和将
【動画】福島県広野町の神社で6年ぶりの神事=杉村和将撮影
広野町の神社で16日、震災と原発事故で途絶えていた祭りが6年ぶりに行われた。神輿(みこし)の担ぎ手がそろわず、本来の姿ではない、ささやかな神事だったが、「子々孫々まで継承する祭り再開の一歩」と、地域の人たちは喜んだ。
遠くに海を望む八雲神社の拝殿で神事が始まった。約20人の氏子らが見守る中、宮司が祝詞を奏上。神輿に御神体が移されると、氏子らは担ぎ上げ、「ドーン、ドーン」という太鼓に合わせて境内を回った。
震災前まで毎年行われてきた神事だが、全町避難を余儀なくされた影響で、6年間途絶えてきた。
本来の祭りは「浜下り神事」…