「手がき」と言ったら困ってた(小原篤のアニマゲ丼)

有料記事

 10日公開されたディズニー新作CGアニメ「モアナと伝説の海」が、興行収入80億円超も狙えるという大ヒットです。監督のジョン・マスカーとロン・クレメンツは「リトル・マーメイド」「アラジン」などを手がけてきた名コンビ。2人の前作「プリンセスと魔法のキス」(2009年)の公開時にインタビューした折、ディズニー長編としては5年ぶりの手がき作品だったのでそのことを質問しました。クレメンツさんの答えはこうでした。

 「手がきの技術は、作り続けていかないと維持できない。今後も作り続けていくことで、技術を継承し次の世代へ伝えていきたいと思います」

 さかのぼって2006年6月、ピクサーに加えてディズニーのアニメ部門も統括することになったジョン・ラセターさんに「手がきを復活させる気はないか?」と聞いたら、でっかい声で「ハイ!」。

 「いまハリウッドのスタジオ…

この記事は有料記事です。残り2947文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません