その背に憧れ追いかけた 大也と公介の物語、続きは東京
宮嶋加菜子 清水寿之 坂田達郎
(6日、競泳男子400メートル個人メドレー)
ずっと追い続けてきた背中には、3秒66届かなかった。6日の競泳男子400メートル個人メドレーで銅メダルだった瀬戸大也(だいや)(22)。金メダルに輝いた萩野公介(21)は、憧れで、目標で、そして一番のライバルだった。
競泳の同一種目としては60年ぶりに日本選手2人が並んだ表彰台。一番高い中央で金メダルを受ける萩野の隣で、瀬戸は胸の銅メダルに触れた。そして萩野と肩を組み、メダルを掲げての撮影に応じた。
瀬戸は5歳で水泳を始めた。元気があり余っているわが子を、母一美さん(49)が埼玉県毛呂山(もろやま)町の自宅近くのプールに通わせた。
小学2年。出られなかった全国大会の結果に、瀬戸は驚いた。同学年の男子が年上を相手にメダルをとっていた。「何、この子?」。栃木県小山市出身の萩野だった。家族は萩野を「萩ちゃん」と呼び、「目標にしてやっていこうね」と声をかけ合った。
小学3年。200メートル個…
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