介護の仕事と、親の介護と(わたしの思い 八万介助さん:下)

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 漫画「49歳 未経験 すっとこ介護はじめました!」(小学館)で介護の現場を描いた漫画家の八万介助さん(54)。介護ヘルパーとして必死に取り組んだ4年余りの日々を経て、いまは両親の介護に直面しています。

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 僕はホームヘルパー2級を取得した後に介護施設で3年以上働いて、介護福祉士国家試験を受けました。当時は実務経験が3年以上あれば、介護福祉士の国家試験を受けることができました。

 そんな中、離れて暮らす両親から「歯ブラシとコップがない」「金と通帳がない」など、何かを僕に盗まれたという内容の電話が何度もかかってくるように。地域包括支援センターに相談して要介護認定を申請し、認知症で要介護1と認定されました。その認知症がだんだん進んで放っておけない状態になり、ついに一昨年、Uターンを決意。実家に近い介護施設に転職し、僕自身も実家の近くに引っ越しました。

 いま、両親は2人ともアルツハイマー型の認知症です。父親の方が進行していて、話をしてもわけがわからない。徘徊(はいかい)がないのが救いでしょうか。母親は物忘れが激しく、最近は体調が良くありません。

 介護施設で働いている僕が言うのも何ですが、自分の親には、自宅で暮らして、好きなときに起きて、好きなときにテレビを見て、やりたいことをやって欲しいと思っています。ただ、居宅サービスではできないこともある。

 うちの場合、母は最近までデ…

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