ラグビー日本、英国の小学校に変化 南ア戦、人生の教材

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野村周平
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 ロンドン中心部から地下鉄で約30分。ウェットストーン地区の教会に隣接するオールセインツ小学校は、この国の全土にある典型的な英国国教会立の学校の一つだ。1883年創立で、全校児童は幼稚園生も含めて約280人。ここに、ラグビーW杯を戦う日本代表が一つの変化を起こした。

 9月21日朝の全校集会。ブリッジス校長は、日本が南アフリカから歴史的白星を挙げた同19日の試合映像を見せた。終盤、3点を追う日本が反則を得た場面で映像を止める。そして、南アが2度の世界一に輝いた強豪であること、日本は過去の大会で1度しか勝っていないことを説明した。

 校長は語りかける。「みんな、彼らはどうすると思う?」。同点狙いのPGか、勝利のトライを目指すか。子どもの大半は「引き分けを狙うんじゃないですか」と答えた。

 映像が再生される。日本は勝利を目指し攻め抜いた。ロスタイム、ヘスケスが逆転トライ。盛り上がる児童たちに、校長は再び尋ねた。「日本が勝つのに何が必要だったと思う?」

 様々な意見が出た。勇気、諦…

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