かつて旧陸軍の施設が多く置かれ、「軍都」と呼ばれることもあった現在の北区。鉄道関係施設もあり、赤羽駅北側には軍用の線路があった。跡地は現在、約1キロにわたり赤羽緑道公園として整備されているが、かつての風景をしのぶことはできる。
軍用引き込み線は駅の北にある赤羽八幡神社の参道付近で東北線から分岐。軍服や軍靴を製造していた陸軍被服本廠(ほんしょう)が置かれていた赤羽台団地付近を通り、陸軍兵器補給廠が置かれていた国立スポーツ科学センターや赤羽自然観察公園周辺に延びていた。戦後は住民が赤羽駅までの近道として歩いたり、朝鮮戦争時に米軍が貨物列車を走らせたりしたという。
緑道公園として整備されたの…