家流されても、前見た3年 パラリンピック出場阿部選手

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吉永岳央 松本龍三郎
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 ソチ・パラリンピックに、東日本大震災の津波で自宅を失った高校3年生が出場する。スキー距離とバイアスロンの阿部友里香(18)。震災後、家族と離れ、下宿生活をして競技を続けてきた。「この3年間で、すごく成長できた」。培った力で初の大舞台に挑む。

 生まれた時から左腕が自由に動かせず、ストックを持てるのは右手だけ。1日にソチに入り、練習を続ける競技場で「やってきたことを出すだけ」と話した。

 岩手県山田町出身。母英美(てるみ)さん(47)は「みんなと同じように」と育ててきた。中学校ではバレーボール部に所属。コーチでもあった英美さんに仕込まれたが、「自分だけ動きが違うという思いがあった」。

 転機は中2の冬、母の一言だ…

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