バイデン氏発言は「正確な理解に基づかない」 日本が米側に申し入れ

笹川翔平
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 バイデン米大統領が「日本は外国人嫌いで移民を望んでいない」と発言したことを巡り、日本政府が米側に「日本の政策に対する正確な理解に基づかない発言があったことは残念だ」などと申し入れていたことが分かった。4日、日本政府関係者が明らかにした。

 申し入れは3日までに外交ルートを通じて行われ、外国人労働者の受け入れなどに関する日本の施策や考え方についても説明したという。

 バイデン氏は1日、米ワシントンで大統領選への資金集めイベントを開き「なぜ中国は経済的に行き詰まっているのか。なぜ日本は困難を抱えているのか。なぜロシアは? なぜインドは? それは彼らが外国人嫌いだからだ。彼らは移民を望んでいない」などと述べた。

 その後のホワイトハウスの会見では、この発言の真意をただす質問が相次ぎ、ジャンピエール報道官が「日米関係は重要で、民主的な価値や友情の絆を共有している」と日米関係への影響を否定していた。(笹川翔平)

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    パトリック・ハーラン
    (お笑い芸人・タレント)
    2024年5月5日11時12分 投稿
    【視点】

    真鍋さんの指摘に似ているが、10年で在留外国人の人数が50%アップ。15年で外国人労働者が4倍に増えた! この数字を見ると、日本は本当に外国人ウェルカムな国に映るでしょう。   しかも、日本人は昔から外国人の時事、文化、職、エンターテインメ

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    真鍋弘樹
    (朝日新聞フォーラム編集長=社会、国際)
    2024年5月5日10時30分 投稿
    【解説】

    バイデン氏の発言は、二重の意味で興味深いものです。まず、「日本は外国人嫌いで移民を望んでいない」という決めつけは、私は事実ではないと思います。在留外国人数はコロナ禍を除けば右肩上がりで増えている。日本に在留する外国人は、昨年12月末の時点で

    …続きを読む