【そもそも解説】砲弾、なぜ大事? ウクライナで消耗戦、生産競争に

有料記事そもそも解説

ワシントン=下司佳代子

 ロシアの侵攻以来、ウクライナの戦場では、互いに激しく大砲を撃ち合い、兵士の殺傷を続ける消耗戦が繰り広げられてきました。第1次世界大戦のような「古い戦争」の再現にも映りますが、大砲や砲弾の補給が今なお重要なのはなぜなのでしょうか。要点をQ&A形式でお伝えします。

 Q なぜウクライナで砲弾の確保が大事なのか。

 A 全面侵攻が始まって以来、ロシア軍とウクライナ軍は陸続きの長い前線でにらみ合ってきた。領土を奪い返すにも、これ以上奪われないようにするにも必要なのが大砲だ。どれだけ大砲を撃ち続けられるかが戦局を左右する状況で、欧米の専門家の間では、双方の死傷者の8割は砲弾を受けたことにより生じたといわれている。

 Q 特に重要な砲弾は何か…

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