円安でも「お得感」残る トルコへの旅行が人気 出国者数伸び悩む中

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野口陽

 日本からトルコへ出かける人が増えている。円安と物価高の影響で欧米諸国などへの出国者数は伸び悩む一方、トルコの通貨リラに対しては円高傾向が続いており、「お得感」が感じられる数少ない旅行先となっているためだ。

 コロナ禍で落ち込んだ国内から海外への出国者数は、もとの水準にまだ戻っていない。法務省が4月に発表した3月の日本人出国者数(速報値)は、コロナ禍前の2019年同月比63%の約121万9千人にとどまる。

 背景として複数の旅行会社が挙げるのが、為替の影響だ。円安ドル高が進み、昨年7月に1ドル130円台後半だった円は11月、一時150円台をつけた。足元でも150円台後半の円安水準が続く。そもそも世界的な物価高でホテル代や航空券は値上がりしており、海外旅行の割高感は強くなっている。

 JTB総合研究所のデータを…

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