スホイ、F16、韓国製潜水艦 インドネシア軍装備がバラバラな理由

有料記事読み解く 世界の安保危機

聞き手・牧野愛博
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 インドネシア大統領選でプラボウォ前国防相が当選しました。岸田文雄首相は4月3日、中国に続いて訪日した同氏と会談を行い、関係強化を確認しました。インドネシア軍には米国やロシア、韓国など様々な国の装備が混在しています。防衛研究所の富川英生・社会経済研究室長は、複雑な歴史的経緯がその背景にあるとし、日本に共通する課題もあると語ります。

 ――インドネシア軍には、なぜ様々な国の装備品が混在しているのでしょうか。

 インドネシアは非同盟の旗手とされ、空軍は当初、当時のソ連からミグ21戦闘機の供給を受けていました。しかし、1967年から98年まで続いたスハルト政権は反共姿勢をとり、ソ連からの供給が停止しました。代わりに、米国からF5・F16両戦闘機などが供給されるようになります。

■米国の人権外交、高すぎる欧…

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