母を救ったサーティワン 子育ての限界、お店で泣いてからもう14年

有料記事いつも、どこかで

若松真平
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 中3の娘の影響もあって、Hey! Say! JUMPが大好きな「たま」さん。

 メンバーが出演しているドラマを見たのが始まりで、最近は舞台にも足を運ぶようになった。

 晩ごはんを食べながら母娘でJUMPのことを話す時間は、とても幸せだ。

 そんなたまさんだが、娘が1歳になるかならないかくらいの時は、本当にしんどかった。

 出産1カ月前までフルタイムで働いていたこともあり、仕事に向けていたパワーをすべて育児に向けてしまった。

 何をしても寝てくれない時は、深夜3時に娘をベビーカーに乗せて散歩。

 パトカーに止められ、降りてきた警察官から声をかけられたこともあった。

 今思えば泣いていても放っておけばよかったのに、「夜だから寝させないと」と思っていた。

 中でも特につらかったのが、離乳食を食べてくれなかったこと。

 本や雑誌を読んで研究したり、知り合いの保育士に頼んで園の離乳食の一覧を見せてもらったり。

 抱っこひもで娘を抱えながらキッチンに立ち、いろんな食材をすりつぶしたが、食べてくれない。

 「離乳食を食べない。それは私が上手に作れないせいだ」

 そう思い詰めていたのは、もともと料理がそんなに得意ではなかったから、かもしれない。

 結婚後も仕事をしていたため外食が多かったし、きちんと3食を作るような生活をしていなかった。

 SNSで見かけた投稿には、おかゆの真ん中にすりつぶしたニンジンをハート形に置いたかわいい離乳食が写っていた。

 「今日も完食してくれました♪」という文章を読みながら、泣きそうになった。

たまさんを救ったものは

 そんな母を救ってくれたのが…

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