北海道函館市の大泉潤市長が3日、JR北海道と道庁を訪れ、3月末にとりまとめた北海道新幹線の函館駅乗り入れに関する調査結果を報告した。

 JR北では今井政人副社長から、報告書で173億~186億円(税込み)とされた整備費の中に車両費が計上されていないことなどに懸念が示されたという。道庁では浦本元人副知事から「近隣の自治体に丁寧に説明をしてほしい」と要望されたという。

 大泉市長は今後について、「まず4月の中ごろに開かれる市議会で質問、意見をしっかり受け止める」と話した。

 市が3月29日に公表した報告書では、北海道新幹線の函館駅乗り入れは技術的に可能で、整備費は173億~186億円(税込み)、経済波及効果は114億~141億円と試算された。(松尾一郎、新田哲史)