菅首相、月内の訪米検討 バイデン氏との会談視野、国連総会出席も?

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 菅義偉首相が今月下旬に米国を訪問する方向で検討していることがわかった。バイデン米大統領との会談などを視野に入れている。訪米が実現した場合、国連総会に出席する可能性もある。複数の政府関係者が明らかにした。

 首相は29日投開票の自民党総裁選への立候補を断念しており、総裁交代に合わせ、首相を退く方針。退陣直前の外遊は異例だ。

 首相は4月に訪米し、バイデン氏と対面で会談した。昨年の国連総会はコロナ禍のため、首相は事前収録した動画メッセージを流す形式で一般討論演説を行い、「人類が疫病に打ち勝った証し」として、東京五輪パラリンピックを開催する決意を示している。

 首相周辺は「このまま対外的に何も言わずに辞めるのは良くない。以前のように、日本は毎年トップが交代するような印象を与えないよう、『もともと自分はピンチヒッターのつもりでやってきたんだ。次の人を頼む』と説明してくるべきだ」と語った。

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    林尚行
    (朝日新聞GE補佐=政治、経済、政策)
    2021年9月9日8時37分 投稿
    【視点】

    秋は米国NYで開かれる国連総会をはじめ、世界各地で首脳級が集まる国際会議が多く、「外交の季節」と言われます。首脳によるトップ外交は非常に重要な意味を持ちますが、このニュースには驚きました。10月に退任することが決まっている首脳では外交的なコ

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    駒木明義
    (朝日新聞論説委員=ロシア、国際関係)
    2021年9月9日8時46分 投稿
    【視点】

    退陣直前の首相外遊としては、2001年3月25日に森喜朗首相がロシアのイルクーツクで行ったプーチン大統領との首脳会談があります。3月7日、朝日新聞が「首相、辞意固める」と特報した後での外遊でした。森首相は会談で、まもなく辞任することをプーチ

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