コロナ禍で会えない動物たち  飼育係から見た動画公開

長野佑介
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 4月19日は「419(しいく)」の数字にちなんだ飼育の日。コロナ禍で東京都立の動物園・水族園の休園が続く中、東京動物園協会がウェブ上で飼育係の視点から見た動物たちの様子を動画で公開している。直接会えない日々が続く中、動物たちに触れ合える機会をつくろうという試みだ。

 協会によると、「飼育の日」は多摩動物公園が発案し、日本動物園水族館協会が2009年に定めた。昨年4月12日には日本記念日協会から、記念日として認定登録されたという。

 これまで上野動物園、多摩動物公園、葛西臨海水族園井の頭自然文化園の4園では、子どもたちが飼育係や獣医師らの仕事を模擬体験する催しなどが開かれてきた。だが、昨年は緊急事態宣言期間中だったこともあり、催しなどは開けなかったため、ツイッターで飼育係の撮影した動物たちの写真を紹介した。

 今年もコロナ禍で4園とも臨時休園する中、「飼育係の日常」という共通テーマを設けて動画で様子を伝える試みをすることになった。17日から協会が運営する「東京ズーネットYouTubeチャンネル」で配信を始めている。

 上野動物園では、飼育係が頭に装着したカメラで撮影したホッキョクグマなどの健康管理の様子を紹介。多摩動物公園ではアジアゾウ担当者の仕事などを発信している。葛西臨海水族園はクロマグロの「エサの時間」を支える飼育係の密着映像など、井の頭自然文化園はサル山の掃除方法などを伝えている。

 協会の担当者は「リアルで動物たちをご覧いただけない状況が続いているが、飼育係の視点から動物たちの姿を見ることを楽しんでほしい」と話している。(長野佑介)

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