これって実はチャンスなのかも #コロナを生きる言葉集
同じ状況と体験を誰もがシェアしている。これって実は、チャンスなのかも(ダンサー・振付家、柿崎麻莉子さん)
#コロナを生きる言葉集
コンテンポラリーダンスの本場イスラエルで、独自の身体メソッド「GAGA」を開拓したオハッド・ナハリンのカンパニーに所属。パリコレにも出演するなど、世界各地で縦横に活動の幅を広げてきた。
しかし、コロナ禍で予定されていた公演はすべて中止に。そもそも踊ることは柿崎さんにとって、社会とのつながりを実感できる唯一の手段だった。それがなくなり、「不要不急」とまで言われ、「私は社会と何も関わっていない存在なんだ、と途方もない孤独に陥った」。
しかし、日本で稽古場を見つけ、こつこつと創作を続け、ふと気付いた。「普段は全く別の場所で、それぞれの生活をしている人々がいま、同じ状況に陥り、同じ経験をシェアしている。これって実は、より多くの人と心でつながるチャンスなのかも」
本当の「敵」はウイルスではなく、大切なものを未来へとつなぐことを諦める己の心だと思い知った。「踊りは私たちが私たちらしくあるために必要なのだと、今は胸を張って言えます」
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誰もが経験したことのない日々が続いています。様々な立場、場面の言葉を集めます。明日に向かうための「#コロナを生きる言葉集」。
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