第4回「見守りの隙間はすぐ生死に関わる」支援側としての覚悟

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こぼれ落ちた命~目黒児童虐待死事件④

 香川県西北部の善通寺市。人口約3万2千人の町で、船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5)は母親の優里(ゆり)被告(27)と新しい父親、新しく生まれた弟の4人でアパート暮らしをしていた。四国八十八カ所霊場の75番札所・総本山善通寺がある静かな地域だ。

 「結愛ちゃんが亡くなったと聞いた時は悔しかった」と話すのは、市内のNPO法人「子育てネットくすくす」の理事長、草薙(くさなぎ)めぐみさん(51)。市の子育て支援コーディネーターも務める。地元医療機関の医師が中心になってつくる育児支援ネットワークに2005年度から加わり、虐待など様々なケースを共有してきた。

 草薙さん自身、結婚を機に県外から移り住み、孤立と不安の中で子育てを始めた。仲間を増やそうと25年前、育児サークルを立ち上げたことが今の活動につながる。

 優里被告とは直接面識はなか…

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