【詳報】「令和」、海外でも反響 意味を深読みする人も

令和

【ノーカット動画】菅官房長官が新元号を発表 安倍首相は記者会見に臨んだ
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平成に代わる新しい元号が4月1日、「令和(れいわ)」に決まり、発表されました。歴史的な一日をタイムラインで速報中です。

自民・萩生田光一氏「違和感あったが…」(20:10)

 BSフジの番組に出演した自民党の萩生田光一幹事長代行は「今上天皇がご在位中に退位されるのは違和感があった。改元の1カ月前に新元号を国民に発表するってどうなるかと思っていた。だが、ちょうど春休みでしかも年度替わりで、桜の花に囲まれた中で国民がわくわくして、希望に胸を膨らませて今日の元号の発表になった」

首相「多くの有識者が令和を支持」(18:07)

 安倍晋三首相テレビ朝日の番組に出演。「有識者全員の方々から、今回は国書から選ばれるべきだというご意見があり、多くの方々が令和を支持されたとうかがった」と新元号決定の過程を紹介。

平成最後・令和最初のボール寄贈(16:35)

 日本野球機構(NPB)が「平成最後の試合」のウィニングボールと、「令和最初の試合」の第1球で投手が投げたボールを、野球殿堂博物館に寄贈することを発表。令和第1号本塁打の使用バットとともに、殿堂博物館で展示される予定。セ、パ両リーグの全試合で計12個のボールを収集するが、パは平成最後の日となる4月30日に試合がないため、29日の試合が対象となる。

森喜朗氏「夢と希望実現を」(16:00)

 2020年東京五輪パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(81)は、この日に着任した職員の前であいさつした。新元号「令和」について「万葉集の一節から元号が定められたということであります。きょう、安倍総理大臣は『夢と希望を持って新しい日本の国を切り開いていくんだ』と、あいさつをしておられました。みなさんが組織委員会にお勤めになられたこの時期に、夢と希望、これを実現をさせて頂きたい」と述べた。

入江選手「僕は競泳代表初の平成生まれ」(15:10)

 競泳男子背泳ぎの2種目で日本記録を持つ入江陵介選手(29)は翌2日開幕の日本選手権に向けた練習後、「僕は競泳日本代表で初めての平成生まれだった。この先、新しい年号生まれの選手が代表に入るんだと思うと、不思議な感覚。来年は東京五輪。みんなで大きな花を咲かせられるよう、日本選手団一丸となってやっていきたい」。

Tシャツ号外も(14:14)

 フリーマーケットアプリのメルカリは、新元号「令和」が印字されたTシャツを「新しい号外」として渋谷駅近くで通行人らに配った。新元号の発表後、書道家の涼風花さんが書いた文字をTシャツ500枚にその場で印字した。

 配布と同時に人だかりができ、第一弾で用意した分はあっという間になくなった。イベントを企画したメルカリマーケティング部の星賢志さんは、「号外が配られると街が活気づき、世の中ごとが自分ごとになる。新しい時代が来ることを、リアルな場でいち早くお祝いしたかった」と話した。

 母親と渋谷に買い物に来たという女子高校生(15)は、「Tシャツ号外」を受け取り、「元号をまたぐのは初めてなので楽しみにしていた。家に帰ったら、Tシャツが入った箱を掲げて(発表の記者会見をした)菅さんのまねをしたい」と話した。

「令和元年に入社、おめでとう!」(13:27)

 資生堂は1日午後1時から、千葉県浦安市東京ディズニーリゾートにある劇場で入社式を開いた。魚谷雅彦社長は新入社員851人に向けて、「令和元年、記念すべき年に入社、おめでとう!」と祝辞を述べた。

「令和」に改める政令公布(13:15)

 元号を「令和」に改める政令が官報に掲載され、公布された。「令和」が始まる日となる政令の施行日は、皇太子さまが天皇に即位する5月1日。

新元号ラベルのコーラ配布(13:07)

 日本コカ・コーラは東京・新橋のSL広場で新元号「令和」を印字したペットボトル約2千本を配布した。新元号の発表後に東京都江東区の工場でラベルを印字。バイク便で配布場所に運び、手作業でペットボトルにラベルを巻き付けたという。「新聞の号外のように、いち早く配りたかった」(同社広報)。SL広場にはサラリーマンらが長い列をつくった。ボトルを受け取った主婦の大野寛子さん(42)は「災害がなく、みんなが元気で幸せに暮らせる時代になれば」と願っていた。

明豊の監督「和歌山の和ですね」(13:00)

 選抜高校野球大会の準決勝を翌2日に控えた明豊(大分)の川崎絢平監督は練習後、報道陣の取材に応じる中で「新元号は聞きました。令和の和は和歌山の和ですよね」。自身は和歌山県出身で智弁和歌山高卒。

台湾では「零核に似ている」(12:50)

 台湾のネット上では「令和」の中国語の発音が「零核」に似ていることから、「原発(核)ゼロを意味する」などの反応が掲示板に投稿されている。台湾当局脱原発政策が社会的論争となっていることが影響しているとみられる。台湾では、地元テレビ局が日本の新元号の発表を生中継や速報で紹介した。(台北)

アシカのグリルも「令和」(12:07)

 静岡県沼津市の水族館「伊豆・三津シーパラダイス」では新元号が発表された直後、カリフォルニアアシカのグリルが画用紙に筆で「令和」と書き上げる書道パフォーマンスを披露した。グリルは19歳の雌で、書道歴は17年。お絵かきも得意にしている。

首相が会見「希望や花咲かせる時代に」(12:05)

 安倍晋三首相は正午すぎ、首相官邸で記者会見し、新元号「令和(れいわ)」について「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている」と述べた。

 首相は新元号に込めた願いを「悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然。こうした日本の国柄を、しっかりと次の時代へと引き継いでいく。厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたいとの願いを込め、『令和』に決定した」と語った。

 1989年1月の平成への改元の際は、当時の小渕恵三官房長官が「平成」を発表し、竹下登首相の談話を読み上げた。今回は新元号は前例にならって菅義偉官房長官が発表したが、首相談話は首相自ら発表する方式に変更した。

「よし!和がつく、チャンス!」(11:59)

 朝日新聞のインタビューに答えていた井村屋グループの中島伸子社長は、広報担当者から新元号を聞いた。スマートフォンをのぞき込み、元号の漢字を見て喜んだ。「よし! 『和』がつく、チャンス!」

 冷菓「あずきバー」や「あんまん」で知られる同社は、あずきを世界に広めようと、世界市場にも進出している。この日、就任したばかりの中島社長は「『和食』の『和』。私たちのあずきは日本のスイーツの代表素材。うれしいし、新たな時代が楽しみです」。

高千穂峰で新元号を揮毫(11:58)

 初代の神武天皇の生誕の地との伝説が残る宮崎県高原(たかはる)町の高千穂峰(1574メートル)山頂で、新元号「令和」を揮毫(きごう)する催しがあった。県内外から200人余りが登頂し、間近に迫る新時代の到来を祝った。

 「御代替わり奉祝 高千穂峰登山会」と題する催しは、町民有志が企画。寒波の到来で厳しい寒さの中、幼少期から習字が趣味という町職員の芝田和之さん(42)が横90センチ、長さ2メートルの白い布に筆をふるった。

 芝田さんはテレビの中継で新元号の文字を見ると太い筆で一気に書き上げた。「めっちゃ緊張しました」と言いつつ、書き上げると笑顔を見せた。

山中教授「非常に美しい元号」(11:50)

 有識者懇談会のメンバーの山中伸弥・京大教授は首相官邸で記者団の取材に応じ、新元号「令和」について「非常に美しい、きれいな元号という最初の印象を持った」と述べた。「令」が元号に使われるのは初めてで「和」は昭和などに使われたことをあげて、「伝統を重んじると同時に新しいものにチャレンジしていく日本のこれからの姿に非常にぴったりの元号ではないか」と話した。

 また、情報の保秘のために部屋に入るにあたって携帯電話を預けたことを明かし、「ノーベル賞の選考委員も携帯預けておられるから」と理解を示した。

林真理子さん「万葉集ブーム、起こるのでは」(11:48)

 有識者懇談会のメンバーで小説家の林真理子さんは首相官邸で記者団の取材に応じ、新元号「令和」について「私どもの中でも非常に人気が高かったので、決まってうれしく思っている」と述べた。

 また万葉集が典拠となったことについて「私も作家の一人として、万葉集ブームが起こるんじゃないかと思ってとてもうれしい」と歓迎した。

「和にこだわりあったかも」(11:48)

 新元号「令和」の「和」について、NHKの特別番組で岩田明子解説委員が「想像ですが」とことわった上で解説。安倍晋三首相が色紙に書を求められた際に「和を以(もっ)て貴しとなす」と書いていると紹介し、「和という文字には、もしかするとこだわりがあったかもしれない」と述べた。

「れいわ、でいいの?」(11:45)

 選抜高校野球で初の4強進出を果たした習志野(千葉)は、翌2日の準決勝に向けて兵庫県西宮市の野球場で練習中。小林徹監督はスマホで一報を確認すると、グラウンドの砂にバットで「令和」と書いた。通りかかった選手たちは、興味津々でのぞき込み「なんて読むの?」「れいわ、でいいの?」。小林監督は書いた意図を報道陣から問われ、「子供たちには、日頃から野球だけではなくて、社会事象にも興味をもってほしいと思っているので」。

令和「次第に慣れていく?」(11:45)

 東京・渋谷のスクランブル交差点。東京都大田区の会社員、高田優さん(29)はスマートフォンのニュースで新元号を知り、「堅すぎますね。意味が分かりづらい。もっと親しみが持てる元号のほうがよかった。次第に慣れていくんでしょうけど」。平成元年生まれで、「自分が生まれた平成が終わってしまうのは寂しい。あっという間のように感じます」と話した。

発表の瞬間どよめき(11:42)

 東京・渋谷のスクランブル交差点は午前11時半ごろには、すし詰めの状態に。多くの人たちがビルの大型モニターを見つめるなか、新元号が発表された。「え? 発表された?」「れいわ?」。モニターにはすぐに映し出されず、スマートフォンのニュースを見た人たちが声を上げ、どよめきが起こった。

令和さん、テレビ見てびっくり(11:41)

 愛知県半田市に住むパート従業員榊原令和(のりかず)さん(66)は、新元号の発表を自宅でひとり見ていた。菅義偉官房長官が「令和」の文字を示すと、「え? あれ?」とびっくり。「まさか、同じ漢字が使われるとは思いもしませんでした」

 両親から自身の名前に込めた思いや意味などは聞いたことがなかった。「令和は万葉集から採用されたとテレビで見ましたが、いやあ、意味などは知らなかったですねえ」

典拠は万葉集、初の国書(11:41)

 菅義偉官房長官は首相官邸で記者会見し、新元号「令和(れいわ)」の典拠は「万葉集」と発表した。日本で記された国書に由来する元号は初めて。

 日本の元号は645年の「大化」以来、出典が確認されている限り、いずれも中国の儒教の経典「四書五経」など漢籍を典拠としてきた。安倍政権の支持基盤である保守派の間には、「古事記」や「日本書紀」など国書に由来した元号を期待する声があった。

 今回の改元にあたって政府は、国書を専門とする複数の学者にも考案を依頼。元号の原案を選ぶ前の段階の20案程度の中にも、国書に由来する案が含まれることがわかっていた。

248番目の元号は「令和」(11:41)

 菅義偉官房長官は、首相官邸で記者会見し、新しい元号は「令和(れいわ)」と発表した。

 645年の「大化」から数えて、248番目の元号となる。元号を改める政令は、皇太子さまが新天皇に即位する5月1日に施行され、新元号が始まる。

 天皇退位に伴う改元は憲政史上初で、皇位継承に先立って元号が事前発表されるのも初めて。1989年1月に始まった「平成」は、あと1カ月で幕を閉じる。

三木谷社長「新しい仕組みに移行を」(11:27)

 楽天の三木谷浩史社長は新元号への改元について、報道陣の取材に対し、「日本社会も新しい仕組みに移行する時期。米国や中国が新しいIoT(モノのインターネット)技術を使って進化していっているように、これをきっかけに日本も新しいことにどんどんチャレンジできるようなプラットフォームになれば」と期待を語った。

臨時閣議、終わる(11:25)

 新元号を決定する臨時閣議が終わった。

選定へ「最後のプロセス」始まる(10:57)

 新元号の原案について協議する全閣僚会議が、首相官邸で始まった。有識者による「元号に関する懇談会」、衆参両院正副議長への意見聴取を経た最後のプロセス。同会議が終わった段階で、新元号は固まることになる。

 政府はその後、臨時閣議を開き、新元号を記した元号を改める政令を閣議決定。菅義偉官房長官が記者会見で新元号を発表する。

 新元号が漏れないよう保秘の徹底をめざす政府の要請で、閣僚は臨時閣議が終わった後も、新元号の発表が終わるまで官邸内に残る。

最後のプロセスへ、閣僚続々(10:27)

 新元号の原案について協議する全閣僚会議のため、閣僚らが、首相官邸に続々と入り始めた。

 まず岩屋毅防衛相が官邸に入った。全閣僚会議は新元号を閣議で決める前の最後のプロセスで、同会議を終えた後に臨時閣議が始まり、政府は新元号を決定する。

 前回の全閣僚会議をめぐっては、当時厚生相だった小泉純一郎元首相が2018年6月の講演で、「平成」「正化」「修文」の3案のうち、出典の説明があったのは「平成」だけだったと明らかにした。小泉氏は「1人ぐらい質問すればよかったのに、誰もしない。それで決まっちゃった」と証言している。

衆参両院の正副議長への意見聴取(10:19)

 新元号の決定・発表に向けて、衆参両院の正副議長への意見聴取が午前10時20分ごろ、衆院議長公邸で始まった。

 菅義偉官房長官が元号の原案を提示し、立法府の代表として大島理森衆院議長、赤松広隆衆院副議長、伊達忠一参院議長、郡司彰副議長の意見を聴く。

 会場は衆院議長公邸の「梅の間」。大島氏ら衆参両院の正副議長が2017年、天皇陛下の退位を実現する法整備に向けて、各党・会派の意見をとりまとめた際にも用いられた。

 政府は正副議長への意見聴取の後、全閣僚会議を経て、臨時閣議で新元号を決定する。正副議長はそのまま議長公邸に残り、昼食をとりながら新元号の発表を見守る予定。

新入社員、それぞれの「新元号」(10:15)

 大阪ガスでは大阪市の本社であった入社式で、新入社員130人全員が「自分の新元号」を披露した。「行創(こうそう)」を掲げた檜作まどかさん(23)は「何事も進んで行動し、新しいものを創造するとの思いを込めました」と話した。

有識者懇談会、終わる(10:08)

 有識者による「元号に関する懇談会」が終わった。

元官房副長官「お祭り騒ぎじゃないですか」(10:07)

 フジテレビの特別番組に生出演した的場順三元官房副長官が、自身が関わった平成改元と比べて今回は「イベント化していて、お祭り騒ぎじゃないですか」。昭和天皇の逝去に伴う平成改元は厳粛だったと指摘。今回は「皇位の継承はひと月先ですから、まったく条件が違う。こういうやり方もあるかなというのは、非常に感慨深いですね」。

「平成終わるのさみしいー」(10:00)

 東京・渋谷の忠犬ハチ公像前で友人を待っていた大学3年生の牧田未歩さん(20)は「平成が終わっちゃうのはさみしいー」。平成11年生まれ。髪を赤く染め、耳にはピアスが揺れる。「新しい元号になったら平成生まれが年とった感じに見えちゃうじゃないですか。かなしいー」

 渋谷の忠犬ハチ公像近くで、友人と待ち合わせをしていた長崎市出身の尾崎健吾さん(20)は、スーツに身を包み、この春から通う青山学院大の入学式へ。「元号が発表される時は、式の途中だと思う。気になってしまいそうです」と話す。

 靴クリームメーカー「コロンブス」(東京都台東区)では、「靴みがき入社式」。平成元年入社の社員が、平成最後の新入社員に靴の磨き方をレクチャーをした。新入社員の山田瑛士さん(20)は「どんな元号になるか楽しみ。地震がない、平和な時代になってくれればいい」。

 東京・皇居前には、一般公開中の乾通りの桜を見るため、観光客がほぼ途切れることなく訪れた。初めて訪れた神奈川県の男性(76)は「平成のように今後も戦争のない平和な国が続いてほしい。元号もそれに見合うものになれば」。

有識者懇談会始まる(9:32)

 新元号の決定・発表に向けて、「元号に関する懇談会」が1日午前9時半ごろ、首相官邸で始まった。約40分間の予定。

 菅義偉官房長官が元号の原案となる数案を提示し、ノーベル賞受賞者の山中伸弥・京大教授(56)ら各界の有識者9人に意見を聴く。

日テレ、「平成最後の造幣」生中継(9:23)

 日本テレビが「平成最後の貨幣を製造中」の造幣局(大阪市)から生中継。貨幣鋳造の元となる「種印(たねいん)」を手彫りする装金極印課の作業長は、新元号が入った貨幣の製造が始まるのを前に、「この日を迎えてドキドキしていますが、きっちりと仕上げていく気持ちでいます」。

懇談会のメンバー、官邸に入る(9:12)

 政府が元号の原案を示して意見を聞く「元号に関する懇談会」のメンバー9人全員が首相官邸に入った。

 メンバーの榊原定征・前経団連会長(76)は、記者団に「大変厳粛な気持ち。明るい、親しみやすい、平和と社会の安寧、そして心の豊かさ、そういった元号が選ばれるといいと思う」と語った。

安倍首相、官邸入り(9:05)

 安倍晋三首相が首相官邸に入った。記者団に対して「今日の東京は気持ちのいい青空で満開の桜がきれいですね。希望に満ちあふれた新しい時代につながるような新元号を決定したいと思っています」と語った。

宮内庁長官が出勤(8:40)

 皇居・宮内庁に山本信一郎長官が出勤。記者団から「元号が決定される日ですが」と声をかけられ、「一連の元号制定の手続きが今日ありますので、静かに見守っていきたいと思います」と述べた。

菅官房長官、首相官邸へ(8:34)

 菅義偉官房長官が首相官邸に入る。記者団に心境を問われて「普段通り」と答えた。

選定手続き、午前9時すぎから

 平成に代わる新しい元号は1日午前11時半ごろ、菅義偉官房長官が記者会見で発表する。天皇退位に伴う改元は憲政史上初。新元号が皇位継承に先立って事前発表されるのも初めて。1989年1月に始まった「平成」は、残り1カ月で幕を閉じる。

 新元号は645年の「大化」から数えて、248番目となる。

 元号の選定手続きは午前9時過ぎから始まる。政府の要領に沿って、菅氏は横畠裕介内閣法制局長官の意見を聴いたうえで、元号の原案として数案を選定。9時半ごろから、ノーベル賞受賞者の山中伸弥京大教授ら、各界の有識者9人による「元号に関する懇談会」に原案を提示。元号候補とその典拠、意味などについて説明し、メンバーそれぞれから意見を聴く予定だ。

 菅氏は午前10時20分ごろから衆院議長公邸で、大島理森衆院議長、伊達忠一参院議長、赤松広隆衆院副議長、郡司彰参院副議長の意見を聴取。その後、全閣僚会議を開き、新元号を記した元号を改める政令を臨時閣議で決定する。菅官房長官の発表会見に続き、正午からは安倍晋三首相が記者会見して、新元号に込めた意義や国民へのメッセージを発表する。

 元号を改める政令は天皇陛下の署名・押印、官報掲載を経て、1日中に公布される。天皇陛下は4月30日に退位し、皇太子さまが5月1日に即位、新しい元号がスタートする。

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