データから考える日本の裏側
〜分析の先に見えること〜
オープンにされたデータや開示請求によって得られた情報は、量が膨大で複雑になっていることもしばしば。そこから事実を読み解くことは困難な場合も多く、データをどう見ればいいかわからないこともあるかもしれません。
そんなとき、各ジャンルの専門的な分析や知見を掲載している朝デジを活用してみてください。正確にデータを読み解き、分析された記事に触れることは、あなたの視野を広げるきっかけになるのではないでしょうか。
今回、データを軸にした三つのコンテンツをご紹介。いずれもビジュアルにこだわった特集となっているので、視覚的にわかりやすくおすすめです。
目次
日本の暮らしは豊かになったのか?金融緩和から10年
円安や物価高など、日本経済に変化が訪れています。
そこで注目されているのが、日本銀行の金融緩和。金利を下げ、お金の流れをよくする政策です。2023年4月に任期を終える黒田東彦総裁が、旗を振ってきました。
始めた当時、日本は物価が下がるデフレでした。抜け出すために、大胆な金融政策として始めた異次元緩和。以来10年、私たちの暮らしはよくなったのでしょうか。五つのなぜ?から探ります。
本特集では、お金がどのような仕組みで動いているのかなどをわかりやすく解説するために、この10年ほどで変化した円相場や物価などの経済状況がひと目でわかるグラフや、年代別の平均月収の変化が見られる図も掲載されています。
記事末尾には日本経済に詳しい専門家や企業経営者にインタビューした記事や、本特集にまつわる動画コンテンツへのリンクもあるので、経済について考えるきっかけにもなるでしょう。
膨大な交通事故のデータから、
日本の「交差点」を再考する
信号機も、名前もない小さな交差点で、交通事故が多発している場所が全国にある。
身近な道路で事故にあわないために、私たちはどんな注意をすればいいのか。
警察庁が公開した人身事故データを独自に分析した結果、浮かび上がった事故の姿とは。
みえない交差点 全国の交通事故と危険な交差点マップ
みえない交差点 分析編
「みえない交差点」では、「交差点マップ」と「分析編」という二つの視点から事故について考えています。
人身事故と死亡事故の比較、都道府県ごとの交通事故データ、交通事故が発生した季節や時間帯など、さまざまな切り口でデータを分析。日本の交通事故の現状を解き明かします。
「余る」動物たち?動物園が掲げる理想と現実
日本に初めて動物園ができて、まもなく140年が経ちます。
高度成長期に次々とつくられ、ずらりと並んだ狭いオリの中に動物たちを展示して、市民のレクリエーションの場としてにぎわった動物園。世界的に動物保護の意識が高まる中で、転換期を迎えています。
これからも存在していくために、果たすべき役割は何か。
情報公開請求して入手した84の公立動物園の資料と取材をもとに、現在の動物園が抱える理想と現実、生じたひずみに迫ります。
記事内でも言及されている「動物保護」と「種の保存」という観点。この二つの観点のなかで、未来へ向け、動物園はどんなかたちで変化していくべきなのか。記事内では、入手したデータの分析結果をグラフや図で示すとともに、それぞれの連載記事へのリンクも掲載しています。
データを正確に読み解くことで生まれる価値
新聞は根拠となるデータや裏付けをとって報道を行っています。しかし、同じデータでも視点や条件によって、そこから導かれる分析や予測は異なることがあります。
さまざまなデータを独自の切り口で分析し、隠された事実に迫ってきた朝日新聞。今回紹介した経済や交通、動物といったジャンル以外にも、さまざまなジャンルの記事が掲載されています。
また、朝デジには、気になった記事を保存しておける「スクラップ」という機能もあります。自分が有益だと思った情報を蓄えて、少し経ったら読んでみる、といった使い方をすると、新たな気づきにつながるかもしれません。
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