音楽や映画、漫画、ほかにもゲームや小説など、私たちの身の回りには多くの「創作」があふれています。そして、そういったコンテンツが人々の人生を豊かにしてきたはずです。

朝デジには、動画や音声と併せて読む体験や、デジタルならではの表現を取り入れた「朝デジスペシャル」というコンテンツが掲載されています。

今回、そんな「朝デジスペシャル」のなかから、日本を代表する「創り手」である、歌人の俵万智さんと音楽家の坂本龍一さんの記事をご紹介。創り手は何を考え、どのように表現と向き合っているかに迫ります。

目次

    俵万智さんは「AI(人工知能)」の創った短歌に何を思うのか?

    近年、ビジネスだけでなく創作にも影響を与えるようになってきた「AI」。これからますますAIが発展していくことを考えると、創作はどのように変化していくのでしょうか。

    本記事では、歌人の俵万智さんと、その息子で全国高校生短歌オンライン甲子園準優勝経験もある俵匠見さんが、AIによって短歌が自動生成されるのを体験。ナビゲーターは、短歌AIの開発者である朝日新聞社の浦川通メディア研究開発センター員です。

    俵万智×AI短歌 歌人と拓(ひら)く言葉

    短歌を生成できるAIに、俵万智さんの歌集をすべて学習させた「万智さんAI」を作りました。俵さんと一緒に短歌とAIの世界をのぞいてみませんか。後半では、俵さんの上の句からAIがどのような下の句を作るのか、体験できます。

    「より多くの短歌を学習したAIのほうがいい歌を作るのを見ていると、先人の歌を100首より1000首覚えたほうが言葉の力がつく、ということもよくわかる。私たちが歌をどう学んでいったらよいか、ヒントも与えてくれていると思いました」(俵万智さん)

    短歌とAIというのは一見関係がなさそうで、交わりようがなく思えますが、今回紹介した記事を読んでもらえばわかるように、その化学反応は予想以上に興味深いものとなっています。

    短歌自体に興味がない人も、AIと絡めて考えるこの試みにはひかれるものがあったのではないでしょうか。直接作品から触れるのはハードルが高いと感じる人も、このような記事をきっかけにしてなじみのない文化に触れてみたら、新たな発見があるかもしれません。

    「音楽を楽しむためには平和が必要」
    坂本龍一が残した言葉

    常に新鮮かつ柔軟で、日本だけでなく世界にまでその素晴らしい音楽を響かせた坂本龍一さん。惜しまれながらも71歳で亡くなった彼が残した言葉とともに、社会活動にも深く関わった軌跡を振り返ります。

    本記事では、これまで朝デジで掲載してきた対談やインタビューなどの記事から坂本さんの言葉を抜粋。平和や社会、そして人間に対する坂本さんの考えや価値観を探っていきます。

    坂本龍一が残した言葉 1952-2023

    1988年に米アカデミー作曲賞を受賞した坂本は、拠点をニューヨークに移していた。2001年9月11日、大きな音がして窓から外を見ると、黒い煙が立ち上っていた。

    「本物の恐怖との遭遇でした」

    この経験は、その後の平和運動の大きな起点となった。米国のアフガニスタンへの侵攻が始まった2カ月後には、仲間とともに、9・11論考集「非戦」を出版。その後、イラク戦争が始まると平和を願う言葉はより切迫感を増した。

    「戦場で敵同士が撃ち合っている時、ふと聞こえてきた歌やメロディーに銃を下ろすという音楽がまだあり得るんじゃないか」(9・11を振り返ったインタビューから)

    坂本さんの言葉を読み解くと、音楽面だけでなく戦争や社会問題などに向かう姿勢が垣間見えます。

    音楽に限らず、作品に触れていても作者については詳しく知らないといったことは珍しくありません。本記事をきっかけに坂本さんの活動を知った方は、楽曲だけでなく坂本さんの言葉にも耳を傾けてみるのはいかがでしょうか。

    「回り道」が、あなたの視野を広げる

    自分とは縁がない、なじみのない文化や知識を知ることは、人生において「回り道」のように思えるかもしれません。しかし、そういった「回り道」こそが、視野を広げるきっかけとなり、生活を豊かにしてくれるのではないでしょうか。

    ニュースやスポーツだけでなく、ご紹介したように文化に関連した記事や連載も掲載されている朝デジ。連載の更新をチェックしやすくなる「連載フォロー」という機能もあるので、気になった連載があればぜひ追いかけてみてください。

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