新聞と聞いて、事件・事故のニュース、派手なスクープ、真面目で堅苦しい論考や論説ばかりを想像していませんか?

社会で起きているさまざまな出来事にじっくりフォーカスし、当事者の抱える思いや背景を伝えることも、朝デジが大切にしている視点。著名人から市井の人までの、それぞれのストーリーや日々感じるちょっとした疑問を、取り上げています。

読む人の心がどこか温かくなる、ふわっと軽くなる、そして少しだけ考えさせられる。毎日の仕事や暮らしのスパイスとなるような朝デジの記事を紹介します。

目次

    仕事の本質を教えてくれる元社長の靴磨き

    靴磨きをする松石禎己さん。「靴の汚れ落とし 無料」という立て看板が目印だ(北九州空港)

    忙しい毎日を過ごすビジネスパーソンの方々。タスクに追われているうちに、「どうして私はこの仕事をしているのだろう?」と、ふと考えてしまうことも……

    この記事に登場するのは、航空会社のスターフライヤーで社長を務めていた松石禎己さん。社長を退任後、スターフライヤーの拠点でもある北九州空港で無料の靴磨き屋さんを不定期で開いています。

    在任していたとき、搭乗客への感謝の気持ちを表そうと、社員と実行した靴磨き。退任後、恩返しになるものは何かと考え、思いついたのが、その靴磨きだったといいます。

    スターフライヤー元社長、空港で看板立てて靴磨き そのわけは

    1500人の足元を磨いてきたという松石さん。

    「空港から旅立つ人々の姿を見るのが楽しい。商売じゃなくて趣味。だからお金はいただけません」

    「利用客の皆さんにはすっきりとした気持ちで旅立ってほしいし、来るのがワクワクする場所であってほしい。靴磨きも、そのお手伝いになればという思い」

    そんな松石さんの姿勢は、「仕事とは何か?」をあらためて考えるきっかけになるかもしれませんね。

    栗山監督は究極の令和型マネジャーモデル?

    20233月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した侍ジャパン。監督として同チームを率いた栗山英樹さんは、理想の上司としても名前が挙がります。ヘッドコーチを務めた白井一幸さんに、WBC日本代表の組織マネジメントについて聞きました。

    栗山監督は理想の上司? 腹心コーチが明かすWBCマネジメント術

    「栗山監督は『信じて、任せて、感謝する』というサイクルで回っています。2人だけの場でも、人を批判したり悪口を言ったりは一切ないです。表裏がない。よく『相手のことを信じる』という人はいるけど、任せきることはなかなかできない。任せたからには、責任をとる。だから、判で押したようだと批判されるけど、いつも『全て私の責任です』というコメントになります」

    「栗山監督は上からではなく、下から支える。指示命令型ではなく、サポーターです。相手が絶対にできると信じて、考えるきっかけや、一歩踏み出す後押しをします。これからの企業、組織で求められる上司像ではないでしょうか」

    組織に求められた成果を出すことと、上司として部下の能力を引き出すことの両立に悩む人もいるでしょう。自らのマネジメントを振り返りつつ、この記事に目を通してみてはいかがでしょうか。

    「すみません」から考える日本語のちょうどいいあんばい

    私たちがふだん何げなく交わす言葉。同じ言葉でも使い方によってニュアンスが異なります。たとえば、「すみません」は謝罪の意味だけでなく、感謝を伝える際にもよく使われます。

    「すみません」を繰り返すと心の重荷が増えていく、だから「ありがとう」に変えてみませんか——。心理学者の相川充・東京学芸大名誉教授がそう提案した「論の芽」には、実践する人からの共感や意見・提案まで、たくさんの反響が寄せられました。

    (論の芽)「脱・すみません」の輪

    「論の芽」は、日々の生活での出来事や、話題となっているニュースをテーマに、さまざまな「論」を紹介する人気連載です。

    多くの読者が自身の経験から賛同を示した一方で、「『すみません』は、会話の潤滑油。必ずしも、自分を下げるネガティブな言葉ではない」と反論する読者も。また、翻訳業も手掛けるタレントのダニエル・カールさんは、「やはり日本の謙譲の文化の影響があると思います」と論じます。

    相川さんは「脱・すみません」を提案していますが、文化や立場によってさまざまな意見があるはずです。あなたは「脱・すみません」をどう思いますか?

    定年は折り返し地点?これからの時代の第二の人生とは

    坪田一男さん

    坪田一男さんは、2022年の取材当時で67歳。前年に慶應義塾大学医学部教授を退職するまで、医療現場の第一線で近視や老眼の研究・治療をし続けてきました。

    そんな坪田さんには、株式会社坪田ラボの代表取締役社長というもうひとつの顔が。慶應義塾大学医学部発のベンチャーとして2012年に設立された同社は、「近視、ドライアイ、老眼の治療に革新的なイノベーションを起こす」を目標とし、2022年には東証グロース市場で上場を果たしています。

    「子どもを近視から守る」夢追って 医学部教授から上場企業の社長に

    男女とも平均寿命が80歳を超えた日本は、世界でも有数の長寿大国。アクティブシニアと呼ばれる活動的な高齢者は少なくありません。坪田さんも、60歳を過ぎてから慶應義塾大学のビジネススクールに通い、MBA(経営学修士)を取得しています。

    そんな坪田さんの理念は、「ごきげん」。「『うまくいくから、ごきげん』ではなく、『ごきげんだから、うまくいく』が持論」だといいます。そこには、どんな意図や工夫があるのでしょう。

    “誰か”のストーリーで心が温かくなる、
    そんな記事に触れられる

    日々の仕事や暮らしは、同士が織りなす営みともいえます。ハートフルな働きかけに感動したり、アグレッシブな取り組みに感心したり、自分と違う考えに出会ってうなったり。そこには、合理性や利便性では割りきれない感情があります。

    新聞はそんな誰かのストーリーに触れられる、身近な媒体でもあります。「この記事、ちょっといいな。あの人にも読んでほしいな」と思ったら、朝デジのプレゼント機能を使ってみてはいかがでしょうか。また、隙間時間など自分の都合に合わせて読めるよう、気になる記事をスクラップしておけるスクラップ機能もあります。


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