私たちは世界とつながっている。世界のニュースでグローバルな視点を
情報社会といわれて久しい昨今。スマートフォンの画面をタップすれば、世界中のニュースを簡単に手に入れられるようになりました。かたや誰もが気軽に発信者になれることもあり、真偽の怪しい情報も拡散されるように。また、同じ考えを見聞きし続けることで、過剰に自分の意見が増幅・強化されてしまう、自分の見たい情報しか見なくなってしまうなど、視野やものの見方が狭まる恐れも指摘されています。
そんな危惧を覚えるとき、頼りになるのが新聞ではないでしょうか。丁寧な取材に基づく確かな情報、さまざまな事柄を幅広く網羅した発信は新聞の真骨頂。朝デジでも、各地に駐在する特派員や、世界的に信頼のおけるメディアとのネットワークを生かし、グローバルな情報を発信しています。
目次
SNSが伝える侵攻と軍事のリアル
国際ニュースのなかでも難解な、戦争や紛争にまつわる話題。歴史や民族、宗教など複雑な背景が存在し、周辺国とのかけひきも関係してきます。立場によって主張(言い分)が異なり、真偽がつかみにくい、なんて感じることもあるでしょう。
そんな状況に一石を投じたのがSNSです。当事者である市民や有識者がジャーナリストとなり、真実を世界中に伝える機会をもたらしました。現場で今起こっていることを動画や画像などで生々しく訴えかけます。
2022年に始まったロシアによるウクライナ侵攻から1年以上、SNSは何を世界中に伝えたのでしょうか?
特設サイト「SNSが伝えた戦場 ウクライナ侵攻1年」
朝デジに掲載された国際ニュースの特設サイト「SNSが伝えた戦場 ウクライナ侵攻1年」では、侵攻前のロシア側の不審な軍事車両の動きに始まり、侵攻開始に及んでからの1年の間に何が起こったのか、ツイッター(現X)の投稿に焦点を絞って振り返っています。
ウクライナ大統領の「ゼレンスキー」やロシア大統領の「プーチン」、戦地の「ブチャ」「クリミア」、使われた最新兵器などといったキーワードから1年間のツイート数を時系列で追跡し、グラフで可視化して理解しやすくする工夫も。さらに、朝デジの関連記事へ飛ぶことで、より詳しい情報を得ることができます。
地球の裏側の出来事を自分なりに考察してみよう
世界各地に根を張る特派員が、見て、歩いて、聞いて、考えました。ひと味違う視点で国際ニュースを切り取ったニュースレターが「ワールドインサイト」です。
朝デジの国際ニュースでは「アジア・太平洋」「北米」「中南米」「ヨーロッパ」「中東」「アフリカ」「国連・その他」にカテゴリー分けされた記事を、幅広く網羅して読むことができます。
今回、過去にニュースレターで配信された記事のなかから1本の記事をご紹介。それぞれの記者が独自の視点で書いた情報に触れることで、世界の出来事に関する自分なりの洞察や考え方を持つきっかけになるかもしれません。
現場で抱いた「山火事」への違和感 マウイ島火災が焼き尽くしたもの
2023年8月8日、ハワイ・マウイ島西部のラハイナを火災が襲いました。日本だけでなく世界的にも愛される観光地のニュースは大きく報じられ、また、多くの著名人が自身のSNSなどを通じて支援を呼びかけました。
8月11日に現地入りした朝日新聞の記者は、「島に入るまでは『山火事』を取材するつもりでいたが、山は焼けずに、街が焼けていた」と記事にしています。私たちが「山火事」だと思っていた災害はどのようなものだったのでしょうか?
身のまわりのものから死生観まで
グローバルなフィルターで
世界のニュースというと、政治や文化、宗教の違いなどから「複雑で難しい」と感じるのも正直なところ。ただし、遠くの出来事に映るあの国にも、ニュースの舞台となるあの地域にも、私たちと同じような日常を過ごす、もしくは過ごしたいと思っている人がいます。
朝デジで掲載されている「特派員メモ」では、世界各地で日々ニュースを追っている朝日新聞記者が取材や暮らしのなかで感じたことをコラム形式でつづっています。朝日新聞本紙の国際面に掲載され、朝デジでは国際ニュースの連載から読むことができます。
異国の街を歩き、喜怒哀楽に触れ、心にとめたエピソードや取材のこぼれ話から、ときには記者の素顔ものぞきます。こちらの記事では、そんな「特派員メモ」のなかから、各地の日常や特派員のちょっとした思いなどを紹介しています。
誰かの世界を、知りたい、感じたい。いまこの瞬間、なにが起きてる? 〜イギリス・インド・アルゼンチン編〜
世界の人々が私たちと変わらない存在であることを、特派員の視点を通して感じることができるはずです。
ここで紹介したような記事だけでなく、多くの問題が表面化しているウクライナやパレスチナといった地域なども含め、世界中の日常を幅広くお届けしています。各国の政治的な動きや知っておきたい大きな出来事から、市井(しせい)の人のちょっとした思いまで、広い視野で世界を見ることを助けてくれるかもしれません。
海の向こうの情報に手を伸ばせば、世界が近づいてくる
私たちはグローバルと聞くと、経済や社会、政治といった大きな枠組みで捉えがちです。しかしどんな国や地域であっても、そこには市民一人ひとりの暮らしが存在します。
現地ルポから有識者の論考、特派員のちょっとした気づきまで、さまざまな情報に触れられる朝デジ。目に入った話題から手を伸ばして、海の向こうの出来事を身近に感じてみてください。