メイン画像メイン画像

埼玉県立川越女子高等学校デジタル版で考える力を伸ばす
ニュースや多様な意見に触れて

全校生徒約1060人の埼玉県立川越女子高等学校では、2024年秋に教材コースを学習に採り入れました。生徒たちは幅広いニュースや多様な考え方に触れることで、自分で考える力を伸ばしています。

おすすめポイント

授業リポート

高校2年 国語(朝日新聞のデジタル版)

画像

「論理国語」の授業は、小論文の書き方がテーマでした。「説得力のある文章を書くためには、主張の根拠や具体例が大事です。自分の経験だけでなく、世の中に広く論拠を求めましょう」。皆川裕紀教諭が約40人に呼びかけます。

この日の題材は、大学入試に出題されることも多い「AI(人工知能)」。まずは、朝日新聞に掲載された政治学者・宇野重規さんの文章「生成AIとの対話 とける境界、『わたし』を再考」をプリントし、生徒たちはAIの効用やリスクについて全体像を学びました。

続いて、小論文を記すうえで大切な主張の絞り込みと、その根拠となる具体例探しに進みます。10グループに分かれ、検索機能を使ってAIに関連する記事や論考を調べ、自分たちの意見を補強するエピソードや考え方を固めていきます。

AIの文学作品に与える影響を発表したグループは「AIを使うことで作品の幅が広がります」とプレゼン。芥川賞作家が受賞作の執筆で部分的にAIを使ったことを伝える記事などをもとに、AIの利点を主張しました。

一方で別のグループは「AIは芸術を創造できない」との意見を述べました。音楽ではAIが巧みに作品を生成するが、新しい音楽を生み出したときに驚いて楽しむことは人間にしかできないという論考をベースに、創造性の本質とはその過程にこそ価値があるという主張を展開しました。

各グループの発表後、皆川教諭は「きょう見聞きした色々な意見を自分自身でまとめてください。いい小論文を書く材料になると思います」と生徒たちに語りかけました。

先生の声

画像

国語・皆川裕紀教諭

主に高校3年生の小論文対策の指導に使えるのではないかと考えてデジタル版を試してみました。例年、多くの大学の秋の推薦入試では小論文が出題されています。その入試問題には、課題文などとして新聞記事が使われることが少なくありません。

課題文として文章を読んだり、あるテーマについて小論文を書いたりする時に、そのテーマについてあまり知らない生徒もいます。朝日新聞を通じて多様な記事を読むことで、生徒の周辺知識を広げさせたいという思いもありました。

本校では、新聞そのものは各クラスで主要紙を1部ずつ購読し、新聞を読んで感想を書く授業を長年続けてきました。読んだ記事について生徒が感想を話し合う発表会のようなこともしています。

デジタル版では過去の記事までさかのぼって検索がしやすく、関連記事のリンクがあるので、調べたい具体的事例や知りたい論考に早くたどりつくことができます。授業に向けた教師側の準備や、授業での生徒たちのリサーチでも、時間的なパフォーマンスは大幅に改善されたという実感があります。

生徒たちに「社会問題の記事をできるだけ多く見つけてごらん」というと、自分でどんどん探して記事を読んでいます。もしかしたら、生徒たちの方が検索能力は高いかもしれません。

まだデジタル版を授業でどう生かすか、手探りの面もあります。それでも、コラムやテーマごとにジャンル分けが整理されていて、関連ページへのリンクもわかりやすく表示されているので、想像していた以上に使いやすさを感じています。

画像

英語・荻原ゆかり教諭

英語の授業では、生徒たちに英語にどう関心を持ってもらうか、試行錯誤を重ねています。自分が知っている話題やテーマには興味を抱く生徒が多いので、歌手や著名人、動物、家具など親しみを感じるようなジャンルの英文を教材にとりあげることが多くなっています。

そのなかで時事ニュースは、いろいろな切り口で生徒の興味関心にこたえやすく、面白いと感じさせることができるテーマの一つです。実際に授業では、英語の新聞記事をプリントして配布し、そこに日本語の注釈をつけて読み解く指導に力を入れています。

英字新聞を活用し、いま勉強している単語でここまで読めますというメッセージを載せることもあります。実際に英語の新聞を読めると、生徒の英語学習のモチベーションも上がっているようです。

生徒たちに「英文を集めて新聞をつくりましょう」と課題を出すこともあります。ときどき、真偽がわからないネット記事を引用することがあり、不安になることもありました。新聞記事においては信頼度が高いことも好意的に受け止めています。

オバマ元米国大統領のスピーチの英語版と日本語版を配って、最後にスピーチを動画で見せるようなことにも取り組んでいます。大学入学共通テストで発音問題がなくなったことで、聴く力が下がっているように感じています。英語の学習で音声に接することはすごく力になると思います。Asahi Weekly DIGITALには、英文への対訳や解説、音声がついていますので、今後活用してみたいと考えています。

各教材コースについてセットなら20%OFF!

  朝日新聞の
デジタル版
教材コース
Asahi Weekly
DIGITAL

教材コース
月額料金
(税込み)
3,800円 3,900円
(30人あたり)
年額料金
(税込み)
45,600円 46,800円
(30人あたり)
お支払い
方法
銀行振込または
クレジットカード
銀行振込
同時
ログイン
10台
※PC/タブレット/スマホに対応
制限なし
※学校単位など大規模な数となる場合要相談
お問い
合わせ
asadigi-school@asahi.com intl-biz-customer@asahi.com
お申し込み お申し込みは
こちら
お申し込みは
こちら

もっと詳しく知りたい方はこちら!