朝日新聞デジタル×講談社×ネットギャリー(NetGalley)の3社共同の作家応援企画に多数のご応募ありがとうございました。
【多くのご応募ありがとうございました】有料会員限定!作家応援企画 注目の新刊本を発売前にレビューしよう
当選された方に対象の注目新刊本のゲラを発売前に読んでレビューをお寄せいただきました。今回はその一部をご紹介します。

地ごく

著者:献鹿 狸太朗

出版社:講談社

発売日:2024年1月16日

作品ページは、こちら

 

【ケンシカ・マミタロウ】1999年生まれ。16歳の時、月刊少年マガジンRにて三ヶ嶋犬太朗名義の『夜のヒーロー』で漫画家デビュー。高校卒業後すぐにヤングマガジンサードにて『踊るリスポーン』連載開始。第59回文藝賞(河出書房新社)で「青辛く笑えよ」が最終候補となる。現在慶応義塾大学大学院在学中。(撮影:神谷美寛)

 
 

 

当選者のレビュー

*「おすすめ度」は、ネットギャリー上でレビュアーが選択したものです。

■35歳/男性/会社員
おすすめ度★★★★★
 描写力がすごい。リアリティも強い。パンチで攻められるというよりは後ろから締めあげられるような、じわじわ感がたまらない作家さんだと認識しました! 面白かった&リアル過ぎて恐ろしかったです。

■57歳/男性/会社員(コンサルティング・会計・法律関連)
おすすめ度★★★★★
 痛烈な言葉が宙を舞う。ココには日常では言い表すことができない思いが鏤(ちりば)められている。虚無感の百貨店が鎮座する『地ごく』と、錆びたモールが薄日に照らし出されたかのような『天獄』。生きていることで味わうことができるエキスを探し求めながら、知の伝道は姿形を変え、また新たな創造を産み出していく。今まさに次代のアーティストと出逢えたことに感謝!!

■25歳/女性/会社員(情報通信・電機)
おすすめ度★★★★☆
 『地ごく』を読んでいると,冷笑する一方で,じわじわと自分が負に誘導されているような感覚に陥った。『天獄』は,主人公が世間を観察して「平均的水準」を出し,自分と我が子がその平均的水準に止まることを望んでいるように思えた。その一方で,物語の主人公,的な「特別」には憧れがあるようだった。この「特別」は,自分が平均的ではないことをカバーする「自己弁護」にもなり得ることを指しており,現代を生きる者にとってそのような「特別」とは割と重要なものなのだ,と気づかされた。

■36歳/女性/公務員
おすすめ度★★★★☆
 人を蔑みながら、自身と常に対話しながら、苦しんでいる登場人物たち。 現代社会の残酷さ、生きづらさを体現しているようです。 誰の心の底にもある感情が、溢れていました。 共感したくないと思うけれど、これは共感せざるを得ない。

■49歳/女性/会社員(情報通信・電機)
おすすめ度★★★★☆
 人の幸せ、不幸せとは何か。収入、地位、家族、学歴、そんな「外から定義できる要因」で決まるものなのか。それとも個人の心の中にあるものなのか。 作者は2人の対極的な主人公の内面を丁寧に描くことで、このテーマを読者に投げかける。 誰しも身に覚えのある人間の虚栄心、他者を貶めることで自分を保とうとする嫌らしさを、うんざりするほど突きつけられる。

レビューの続きは、こちら

●ネットギャリーとは

 本を応援するWEBサイトです。サイト上で、出版社が発売前の本を掲載しています。読んでみたい作品にリクエストを送り、出版社に承認されると、読むことができます。リクエストを送るには、会員登録が必要です(登録・利用は、すべて無料です)。
 これから世に出る本のレビューやコメントを出版社に直接届けることで、本のプロモーションを応援することができます。

登録はこちら