(片山杜秀の蛙鳴梟聴)ブルックナー生誕200年 鵺のごとき交響曲、溺れすぎ注意=訂正・おわびあり

有料記事

[PR]

 「今、ウィーンではね」。昭和7年頃(ごろ)の東京。芸術好きの青年たちが音楽談議に花を咲かせる。

 「ブルックナーの交響曲が再発見されている。昔の曲なのに新しい。未来的なんだ。これからは彼の時代だ」。得意げに喋(しゃべ)るのは尾高尚忠。後に現在のNHK交響楽団を率いる指揮者兼作曲家は、1度目のウィー…

この記事は有料記事です。残り1805文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

  • commentatorHeader
    佐倉統
    (実践女子大学教授=科学技術社会論)
    2024年9月19日21時44分 投稿
    【視点】

    ブルックナーは、どうにも苦手だ。だが片山さんによると「その交響曲群に魅了されぬ音楽ファンはどうかしている」らしい。ならば魅了されないことの理を述べておかないといけないのだが、苦手なものはあまり聞かないので、どこがなぜどのように苦手なのか、分

    …続きを読む