個人の切実さ、そのまま社会学の問い 見田宗介さんを悼む 社会学者・大澤真幸

有料記事

 見田宗介先生の逝去の報にふれ、あまりの驚きと悲しみでなかなか言葉が出てこない。私が先生と出会ったのは、大学に入って間もない18歳の春であった。少人数のセミナー形式の授業での先生の講義に、私は衝撃を受けた。

 私はそのとき、心底から納得した。生きることと学問することとはひとつになりうる、と。生きてい…

この記事は有料記事です。残り1501文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら