(ひととき)きりちゃんの涙

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 朝、窓を開けると霧がかかっていることがある。そんなとき必ず思い出すのは、小学校のころの友だち、きりちゃんのことだ。「私が生まれた日の朝、霧が出ていたんだって。だから、きりっていう名前なんだ」と教えてくれた。

 背が高く、ショートヘアが格好よかった。ちょこまかしている私と違い、彼女はおっとり。同級生…

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