(日曜に想う)戦時収容所、受け継がれた「人道」 論説委員・沢村亙

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 10年越しの人探しが、やっと実った。

 事の発端は2012年に出張で訪れた英国・マン島の図書館で見た、地元紙の古い切り抜きである。

 隣国アイルランドとの間に浮かぶこの島には第2次大戦中、日本人やドイツ人ら敵性外国人を収容する施設が設けられていた。1944年1月28日付のその記事には、当時、日本が…

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