メディアの萎縮、現状を語り合う 朝日労組が5・3集会

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 阪神支局襲撃事件を機に始まった「言論の自由を考える5・3集会」(朝日新聞労働組合主催)が3日、オンラインで開かれ、市民ら約550人が視聴した。

 コロナ禍で昨年は中止され、2年ぶりの開催。「語ろうメディアの未来~萎縮と分断を越えて」と題し、パネリストが語り合った。進行役は朝日新聞社会部の三島あずさ記者が務めた。

 ライターの武田砂鉄さんは「五輪開催への疑問とか、当たり前のことを言っても『よく言えましたね』と喝采を受ける。違和感を覚える」と発言。テレビプロデューサーの津田環さんは「番組制作の現場は人が少なく、権限も時間もない。言論の自由を考える余裕がない」と指摘。セクハラについても「常態化し過ぎている」と話した。

 哲学研究者の永井玲衣さんは「学生はリポートにすぐに『是か非か』『~すべきか』という単純な問いを立ててくる。多様な見方を示すことがメディアにとっても重要だ」と訴えた。

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