(書評)『戦争が巨木を伐った 太平洋戦争と供木運動・木造船』 瀬田勝哉〈著〉

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 ■100万本以上「出征」の空白埋める

 戦時中、日本の輸送船が攻撃で次々沈められると、急遽(きゅうきょ)、木造船を増産するため、大量の木が伐られた。1943年2月、「軍需造船供木運動」の始まりだ。

 林業だけでは追いつかない。そこで平地の屋敷林や社寺境内林、並木や防風林まで目をつけられた。半年足ら…

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