東大合格、女子最高21.1%

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 東京大学は10日、2021年度の入試結果を発表した。一般入試のほか、学校推薦型入試と外国の学校を卒業した学生の特別入試を含めた全合格者に占める女子の割合は、20年度より1.5ポイント多い21.1%と過去最高になった。

 東大は学部生の女子の割合が2割に満たない。日本の大学全体では女子が学部生の約45%を占めており、「東大は男子の偏りが大きい」と指摘されている。21年度は、女子の合格者が例年多い学校推薦型入試で、1校あたりの推薦可能人数を広げた。

 しかし、最も人数の多い一般入試の志願者に占める女子の割合は20.4%で、20年度と比べて0.1ポイント低くなった。一般入試に合格した女子の割合は20.0%で1.5ポイント増えたが、受験する女子が少ない状況は変わっていない。入試担当理事の福田裕穂副学長は10日の会見で「いろいろな人が学びの場にいることが大切。現状が到達点であってはいけない。30%、40%となるように努力をしたい」と話した。

 卒業年別では、現役生の割合が71.8%を占め、20年度入試の67.2%を上回った。出身高校の所在地では、東京が33.9%と最も多い状況は変わらないが、20年度(35.2%)よりは減った。東京をのぞく関東は22.9%と、20年度(21.5%)より増えた。土屋亮

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