(時代の栞)「火怨 北の燿星アテルイ」 1999年刊・高橋克彦 蝦夷像の転換

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 ■東北の「英雄」、「逆賊」から復権

 774年から811年にかけて、岩手県南部の胆沢(いさわ)地方を中心に、朝廷の派遣軍と地元民の蝦夷(えみし)たちが、土地の支配権をかけて血で血を洗う戦いを繰り広げた。「三十八年戦争」と呼ばれている。

 高橋克彦さん(73)の小説『火怨(かえん) 北の燿星(よう…

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