(天声人語)篠田桃紅さん逝く

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 白状すれば、小学生のころ書道が何より苦手だった。墨をするのは楽しかったが、トメもハネも決まらない。先生のお手本をなぞる練習が壁のように思われ、前へ進めなくなった▼そんな壁を壁とも感じず、篠田桃紅(とうこう)さんはひょいと飛び越えたようである。「川」や「三」を書くとき、棒を5本引いたり、斜線を足した…

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