(受験する君へ)多文化の中、挑戦はビュッフェ式 立命館アジア太平洋大2年・志村日向子さん

受験する君へ

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 世界中から学生が集まる立命館アジア太平洋大(APU)の学生寮「APハウス」で、寮生のサポート役「RA(レジデント・アシスタント)」を務める。2年生の志村日向子さん(20)。寮生に日本で生活する上でのルールを教えたり、生活や勉強の相談に乗ったりするほか、イベントの企画も行う。

 「外の世界で暮らしながら英語を身につけたい」と、高校1年からニュージーランドに留学した。「日本で世界各国の学生と一緒に平和や開発、人道、教育などについて学びたい」という希望にピタリとはまったのがAPUだったという。

 受験したのは、帰国生向けのAO入試だ。志望理由書などの書類を国際郵便で送り、面接は「スカイプ」で。一昨年9月にアジア太平洋学部に入学し、寮生活を始めた。最初のルームメートは、半年早く入学していたインドネシアからの留学生。おやつを分けてくれたり、買い物に連れて行ってくれたりと親切にされ、すぐに打ち解けた。RAになった昨年9月からは、別のインドネシア人学生と1フロア14人の寮生の面倒をみている。

 大勢の留学生と議論し、学び合うのがAPUの特徴。しかし、昨春からコロナ禍で多くの授業がオンラインになった。不安だったが、経験してみると、対面授業より先生にチャットなどで質問しやすく、無作為に振り分けられたグループで議論するうちに友人が増えた。「リアルでできることが限られた一方で、オンラインだから出会えた人や、できたことも多い」

 APUを、「チャンスのビュッフェ」と評する。多くの文化に触れることができ、留学したり、起業したりするチャンスもある。そうした活動を、大学もしっかりサポートしてくれる。しかし、すべて自分から行動しなければ手に入らないからだ。

 APUには90カ国・地域の留学生が学ぶ。「ネイティブ以外の人が話す様々な英語にも触れられるのも魅力。多様な学生と交流することで、自分が気づかなかった視点や面白いアイデアに驚かされることも多く、充実した時間を過ごせますよ」増谷文生

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