（アラブの春１０年）民主化の祖国、去る若者　「仕事ない」命がけ密航急増

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チュニジアから到着した木造船。すり切れた国旗がはためいていた＝１０月、伊ランペドゥーザ島、河原田慎一撮影
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　（１面から続く）

　１２月初旬の夜、チュニジア第２の都市スファックスのカフェで、帽子を目深にかぶった身長１９０センチほどの男（３３）に会った。若者たちをイタリアに運ぶ、密航業者だ。

ここから続き

　「場所を変えよう」。男が周囲を気にし始めた。車の中に移動すると、暗闇のなかでスマートフォンを差し出し、海上の気象…

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