(書評)『砂漠が街に入りこんだ日』 グカ・ハン〈著〉

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 ■母国語を離れて書く文学と社会

 著者グカ・ハンは韓国人女性で、渡仏してパリ第八大学に学び、わずか六年でこの小説を書いた。ただしフランス語で。

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 こうして母国語を離れて書く作家は古来少なくはなく、現代では同じようにフランス語を使うチェコのミラン・クンデラや、ドイツ語での創作を併用する多和田葉子など…

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