(書評)『死神の棋譜』 奥泉光〈著〉

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 ■不詰めが詰むか、謎解きに快感

 昨今の将棋人気で、将棋を題材にした小説が多く発表されている。ジャンルもミステリーから青春小説までと幅広いが、そこに奥泉光が名乗りを上げた。

 第69期将棋名人戦が行われている2011年5月。元奨励会員の夏尾が神社で矢文を見つけ、将棋会館に持ち込んだ。矢に結ばれてい…

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