(月夜の森の梟:14)黒い記憶は長続きしない 小池真理子

有料記事月夜の森の梟

[PR]

 伴侶に先立たれる、というのは、等しく巡ってくる人生の共通イベントである。ふたりが同時に死を迎える確率はきわめて低い。宝くじにあたるようなもの、と言った人がいるが、言い得て妙だと思う。どちらが先かは誰にもわからず、ある程度の年齢になれば、自然の摂理として受け止めるしかなくなるのだろう。

ここから続き

 とはいうも…

この記事は有料記事です。残り1025文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

連載月夜の森の梟

この連載の一覧を見る